2013年3月28日木曜日

【報告】平成24年度第二回練馬区薬剤師会地区研修会(3/24)

名称 : 平成24年度第二回練馬区薬剤師会地区研修会
日時 : 平成25年3月24日(日)
場所 : ホテルカデンツァ光が丘

次第 :

1.開会の辞 副会長 湯上俊之
1.会長挨拶 会 長 上野浩男
1.第1部
  都薬アワー「最近の話題」
      社団法人東京都薬剤師会
            会長 山本信夫
            理事 石川さと子

  「スポーツ祭東京2013に向けての
  うっかりドーピング防止活動について」
           常務理事 高橋正夫

1.第2部
  臨床薬学講習
  「外科患者における周術期管理から外来治療の現状~癌患者を中心に~」
      練馬総合病院 外科
      内視鏡センター長
               栗原直人


1.第3部
  保険講習
  一般社団法人練馬区薬剤師会
       社会保険委員会




1.練馬区薬剤師会委員会よりお知らせ
1.閉会の辞 副会長 関口博通






学生実習SGDのプロダクトを掲示しました
臨床薬学講習
 
JPALS とりあえずやってみましょう

2013年3月25日月曜日

【報告】第234回医薬講座(3/19)

第234回医薬講座
日時 : 2013年3月19日(火)19:30~
会場 : 光が丘区民センター3F多目的ホール
テーマ: 『現在の関節リウマチ薬物治療について』
講師 : 練馬光が丘病院 膠原病リウマチ内科 科長 岩波慶一先生

出席者 :61名(会員33名、非会員25名、学生3名)



今回の医薬講座は練馬光が丘病院 膠原病リウマチ内科 科長 岩波慶一先生ご講演頂きました。
 岩波先生の臨床経験や海外の情報も含めたエビデンスをお示しになりながら、
関節リウマチの治療方法や抗リウマチ薬をわかりやすくお話頂きました。
いかに早期に滑膜炎を制御するか(薬物治療をはじめるか)。これが関節リウマチの予後に影響するということ。そして関節リウマチを寛解させる重要なポイントであるということを学びました。一方で寛解に至っても服薬の継続は必須であり、服薬を中止できるということは専門医としての目指すべきところでもあるというのような率直なお話もございました。

2013年3月12日火曜日

【報告】そうだ。薬剤師に聞いてみよう(3/3)

3月3日(日)光が丘IMA光の広場において、「そうだ。薬剤師に聞いてみよう」と称してイベントを行いました。 
無料お薬相談のほか、3つの専用ブースを設けました。
 ・「ダメ。ゼッタイ。薬物乱用」
 ・「ストップ!うっかりドーピング」
 ・「これで安心。お薬手帳」 
ち寄られた区民の皆さんにクイズをしていただきご回答いただきながら啓活動を行いました。

区報にも「楽しく覚える薬のいろいろ」と掲載され、多くの区民が興味を持ったブースの展示を見たり立ち寄られたりしました。また今回は薬物乱用防止の「ダメ。ゼッタイ君」着ぐるみを福祉保健局から借りて、目を引くようにしてみました。 
不思議な人気だった「ダメ。ゼッタイ君」

子供達に大人気でした。
薬事相談委員会では、このイベントに向け、解りやすいクイズを考えたり、パネル・ポスター等を集めたり薬物標本などを借りて興味のわくような展示を考えました。
薬物乱用ブースでは脱法ドラッグなど、とにかく手をださないようにしてほしいことを強調し啓発しました
ドーピングブースでは実際市販されている一般用医薬品の空箱を展示し気をつけなくてはいけない成分などを啓発しました。
お薬手帳ブースでは普及されつつあるお薬手帳のより上手な活用方法等について説明しました。
1時から3時という短い時間でしたが、お薬相談も21名受付け、こういった場を設けることはまだまだ必要であると感じました。


薬局の中だけではなく、地域住民のみなさんへのこういった啓発活動は、日頃の業務とは違う知識も必要とされ、薬剤師職能を充分に発揮でき、充実したイベントとなりました。

2013年3月7日木曜日

【報告】第2回認知症クリニカルカンファレンスセミナー(2/20)

日時 : 2013年2月20日(水)19:30
会場 : ホテルカデンツァ光が丘
テーマ: 「認知症の鑑別」「薬物療法とインフォームドコンセント」
講師 : 東邦大学医学部 客員教授
      医療法人相生会 認知症センター センター長 中野正剛先生
出席者 :83名(会員42名、非会員38名、学生3名)


<以下サマリーです>

★PART3 : 認知症の鑑別(原因疾患を見きわめる)

認知症診断は、神経学的所見→血液検査・尿検査→画像診断の順で行われる。
実際は検査より問診が最も重要で認知症の患者さんの日常生活が実際どうなのかが診断の基本である。
レビー小体型認知症とアルツハイマー型認知症の鑑別は専門医でも難しく、併用の抗精神病薬の副作用で、幻視や錐体外路症状などがでている場合もある。

中野先生の実例紹介:認知症で治療中の患者の状態が悪くなったため、よく問診してみると、他医院で禁煙のためにチャンピックスを服用し始めていた。チャンピックスを中止したら元に戻った。

★PART4:薬物療法とインフォームドコンセント(告知や法制度を含めて)

法律家から見たインフォームドコンセントでは、説明義務、患者の同意、病名告知などすべてが医療契約の締結となる。認知症の患者さんでインフォームドコンセントの能力がない場合は、成年後見制度を通して行うことが必要となる。
・薬物療法としてBPSDに対する薬物
・ジェネリックについて
もしジェネリックに切り替えるときは、症状を必ず観察して服用後の患者さんの変化を見逃さないように薬剤師としてきちんと確認することが必要。
予防接種法改正

平成14年、65歳以上の高齢者インフルエンザワクチン接種では費用の一部が助成されるようになったが認知症で接種希望の同意が得られない場合、成年後見人から同意してもらう必要がある。
道路交通法改正
平成146月から道路交通法第103条第1
かかりつけ医が認知症の患者で運転は危険であると認識していたにも関わらず十分説明しないまま患者さんが事故をおこした場合、医師が民事責任を問われることもある。
成年後見制度について「平成12年4月制定平成12年)」
家族の問題から社会の問題にシフトしてきている。
その他、予防接種法改訂、道路交通法改訂における認知症患者さんの事例が興味深かった。

今回の講習で「インフォームドコンセントは、医療契約の締結、医療行為の同意」という「法的な手続き」であることを改めて復習できた。また、薬局日常業務である薬歴への記載がまさに患者さんを理解するための大切な情報であると再認識しました。