2013年8月24日土曜日

【報告】『高齢者のおくすりで気をつけたいこと』勉強会@やまぼうし(8/24)

介護保険委員会では
 
『高齢者のおくすりで気をつけたいこと』
と題し、介護福祉施設”やまぼうし”にて薬に関する勉強会を開催しました。




日時 : 平成25年8月24日(土) 14:30~16:30
場所 : 大泉学園 やまぼうし (小規模多機能型居宅介護施設)
参加人数 : 15名(施設職員・利用者ご家族・高齢者支援センター職員・民生委員・近隣住民の方々)
担当委員 : 新井副会長(講師) 上原主担当理事 會田副担当理事

”やまぼうし”は大泉学園にあるグループホーム併設の通所介護(デイサービス)も実施している施設です。

お薬の勉強会の依頼を受け、当会副会長の新井が講師を務めさせていただきました。
勉強会は2ヶ月に1回実施されている、施設の『運営推進会議』の中に組み込ませていただき、
施設側のご要望と介護保険委員会で討議した結果出された、“高齢者にお伝えしたい薬の話”を10項目にまとめてお話しさせていただきました。 
<<主な講演内容>>
1) 薬の服用方法と意味 
2) 服用しづらい薬の剤形変更
3) ヘルパーさんの服薬介助と医師法
4) のみ忘れ時の対応 残薬の整理
5) 薬を他人に譲らない
6) お薬手帳の有効活用
7) 点眼薬の使用法
8) 認知症について
9) 在宅での薬剤師の活動  
10) 熱中症について
   
参加者の方には、薬剤師会の「くすりと健康」の冊子や、「介護に役立つくすりの話」を配布しました。また、薬剤師が患者さんのご自宅にうかがう、訪問薬剤管理指導の啓発のため、実施薬局のリストもお配りしました。


    
               ☆ みなさん熱心に耳を傾けて下さいました ☆





講演の最後には多くの質問が寄せられました。

Q:在宅はこのリストを見て、実績の多いとことが信用できるってこと? 
A:そんなことはありません。少ない実績のところほど、患者さんとじっくり向き合っているということもありますし、施設入所の患者さんを対象に業務をされている薬局では、実績も多くなります。

Q:一包化というサービスはあまり一般には知られていないようですが、もっと薬剤師さんの方から広めてはいかかでしょう?
 A:医師の指示が必要ですので、のみ残しやうまくのめないなどご要望をいただければ、医師に確認して対応出来ます。ご自身や家族の方が医師に相談されてもいいと思います。薬剤師からも、服用が困難な状況が分かれば、すぐお話させていただきます。

 Q:薬局は一ヶ所にまとめたほうがいいですか?
 A:それが理想的です。ご自宅の近所で親切そうな薬剤師さんがいるところを探してみましょう!薬のことだけでなく、健康に関する小さな悩み事でもなんでも、相談できるかかりつけの薬剤師がいると安心です。やむを得ず、他の薬局で薬を受け取った場合でも、薬手帳を活用して、内容はお伝え下さい。

やまぼうしでの薬の勉強会は、他職種、一般の方との良い交流の場となりました。

小規模でもこういう機会を数多く持って、薬剤師の職能をみなさんに知っていただき、
互いに理解を深めながら、地域医療において大きな成果が残せるよう活動していきたいと思います。