2013年9月29日日曜日

【報告】平成25年度第一回練馬区薬剤師会地区研修会(9/29)





















名称:平成25年度第一回 練馬区薬剤師会地区薬剤師研修会
日時:平成25年9月29日(日)13:00~17:25
場所:ホテルカデンツァ光が丘
出席者:134名(会員133名・学生1名)
司会:理事 曾田一恵

次第
1.開会の辞
                          副会長 関口博通
1.会長挨拶
                          会 長 湯上俊之

1)都薬アワー「最近の話題」
                          公益社団法人東京都薬剤師会
                          副会長 石垣栄一
                          理事  高松 登

2)臨床薬学講習 「医療従事者として災害に備える~薬剤師が期待されること~」
                          順天堂大学医学部附属練馬病院
                          救急・集中治療科
                          准教授 野村智久

3)保険講習
                          一般社団法人練馬区薬剤師会
                          社会保険委員会

1.練馬区薬剤師会各委員会よりお知らせ

1.閉会の辞
                          副会長 伊澤慶彦

会長挨拶







都薬アワーは平成25年度事業計画、東京都保健医療計画と東京都健康推進プラン21への薬局・薬剤師の関わり、薬局等における対面販売強化のための行動計画、ドーピング防止ガイドブックの使い方、後発医薬品の使用促進という5つの演題でご講演頂きました。



都薬アワー


 そして臨床薬学講座では「医療従事者として災害に備える~薬剤師が期待されること~」という演題で、順天堂大学医学部附属練馬病院 救急・集中治療科 准教授 野村智久先生にご講演賜りました。講演では災害とは?といった基礎から災害時医療活動に必要な事、災害のフェーズ、さらには災害時に薬剤師が期待されることまで詳しくご講演頂きました。東日本大震災以降、我々薬剤師を取り巻く環境も変わりつつあり会場の受講者は熱心に野村先生の講演に耳を傾けていました。災害が起きる前に、薬剤師として出来る事柄がたくさんあるのを知ることが出来ました。


臨床薬学講座


 最後に伊澤副会長より、医薬分業における薬局に求められる役割のお話と各委員会からお知らせをさせていただき閉会となりました。




 会場内には、東京国体開催中ということもあってSTOP!うっかりドーピングのポスター、そして薬学生受入委員会より、4月に行った実務実習受入薬局説明会でのSGDのプロダクトを掲示させていたしました。

 日曜日にも関わらず、134人というたくさんの先生方のご出席、本当にありがとうございました。




2013年9月23日月曜日

【報告】第46回日本薬剤師会学術大会(大阪)

















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メインテーマ         -日薬120周年記念大阪大会-
『薬剤師の新たな使命 ~120年の歴史を踏まえて~ 』

会  期    平成25年9月22日(日)・23日(月・祝)

会  場    第1会場    :大阪国際会議場(グランキューブ大阪)
               第2会場    :リーガロイヤルホテル大阪
               第3会場    :リーガロイヤルNCB
               第4会場    :堂島リバーフォーラム

主  催    公益社団法人日本薬剤師会 一般社団法人大阪府薬剤師会
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今回は防災委員会より「緊急災害時における練馬区薬剤師会の取組み」と題して発表してまいりました。

発表者:山田専務理事

また、會田理事も板橋を中心に活動している薬薬連携について発表されました。

薬薬連携について発表する會田理事

在宅医療、地域包括ケア、フィジカルアセスメントなどのキーワードが多く見受けられたように思います。
これからの薬剤師の新たな使命と求められる質の高さを考えさせられた大会でした。

各委員会から委員の先生もご参加いただいています。
会員の先生方もぜひ委員会で活動いただき、来年は一緒に参加しましょう。



夜はくいだおれ

2013年9月17日火曜日

【報告】第239回医薬講座;『風しんの流行から考える感染予防対策』(9/17)

日時 : 平成25年9月17日(火)19:30~
場所 : 練馬区光が丘区民センター3階 多目的ホール
演題 : 『風しんの流行から考える感染予防対策』
講師 : 沼口小児科医院 沼口俊介先生
参加者 : 66名(会員40名・非会員20名・学生6名)

 今回の医薬講座は『風しんの流行から考える感染予防対策』という演題で沼口小児科医院・沼口俊介先生にご講演頂きました。

 今年大流行した風しん。まずその病態生理から、風しんの大流行に至った経緯、風しんワクチンの歴史、そして社会的問題ともいえる先天性風疹症候群(CRS)。CRSの子供は生後、障害を持ってしまう。そればかりか尿中から風しんウイルスを排泄してしまい、保育園に預けることすら困難になるということでした。改めて風しんの怖さを痛感いたしました。

 そして各種ワクチンについてもお話を頂き、海外と日本の違いとその理由。さらには練馬区のワクチン接種率の現状についても詳しく知ることができました。「ワクチンは病気が流行っていて、その流行を止めたら感謝をされる。しかし流行が治まっている時は煙たがられることがあり、2つの要素を持っているもの。」という先生の言葉が印象的でした。

我々薬剤師も、医療従事者としてワクチンについて、より理解を深めなくてはならないと思いました。

2013年9月8日日曜日

【報告】災害時医療活動に必要なのは『CSCATTT』医療救護所訓練@関中学校(9/8)

関中学校医療救護所訓練に参加してまいりました。

薬剤師班スタンバイ
日時 平成25年9月8日(日)午前9時30分~ 11時30分
会場 関中学校校舎、体育館
参加
 (1)関中学校避難拠点運営連絡会、関中学校PTA
 (2)医師会、歯科医師会、薬剤師会、柔道接骨師会
 (3)後方医療機関(田中脳神経外科病院、大泉生協病院)
 (4)関中学校避難拠点要員(区/学校)、医療救護所要員(全30名)、健康部(管理職員、地域医療課)、危機管理室

内容
 9:30 参集/開会
    訓1練説明
 9:40 トリアージ講習会
      順天堂大学医学部付属練馬病院 救急・集中治療科 野村智久先生
10:30 医療救護所訓練
     ・医療救護所設置
     ・トリアージ
     ・応急手当
     ・2次トリアージ(重症者の搬送判断)
     ・備蓄医薬品確認
     ・情報連絡ほか
    災害対策健康部訓1練(視聴覚室)
11:30 閉会

<当会参加者> 山田専務理事、上村理事、小田理事、本多理事、友光委員


 毎年練馬区により実施されますが、今年は関中学校にて実施されました。

むし暑い体育館


100名以上が集合した体育館は蒸し暑かったです。簡易給水所もあり、しっかり水分補給しました。
気合が入る区職員のみなさん

関中校長先生挨拶

順天・野村先生によるトリアージ講習 ※1
 
簡単な流れの説明、野村先生によるトリアージ講習のあと、訓練スタートです。

詳細は下記のタイムテーブルをご覧ください。


傷病者役が次々と救護所に入ってきます。

 
昇降口で一次トリアージ


薬剤師班は備蓄医薬品の確認、今回は保管場所である2次トリアージ室でスタンバイしました。

2次トリアージ室に来た重症者と簡易調剤所(手前)
二次トリアージに運ばれるのは重症者ですから、挿管の必要性や後方医療機関への搬送手続き等、次々運び込まれる患者に対応する医師班(動画)


また、今回は災害対策健康部(実際は区役所内に設置される) との連絡の訓練も行われました。


無線で救護所と連絡をとります


不足した医薬品の発注を無線で依頼(動画)

今まで実施してきた訓練は、主として人の流れが中心でしたが、今回は加えて物(医薬品)の流れについても訓練が行われ、我々薬剤師班の活動も具体化してくる手ごたえがありました。

順天堂練馬病院・杉田先生による講評

さて、タイトルの災害時医療活動に必要なのは『CSCATTT』 ですが
C  指揮  Command & Control
S  安全  Safety
C  情報伝達  Communication
A  評価     Accessment
T  トリアージ  Triage
T  治療      Treatment
T  搬送      Transport

だそうです。

※1 次回の練馬区薬剤師会地区研修会では野村先生にご講演いただく予定となっております。

2013年9月5日木曜日

【報告】社会福祉事業団セミナー医療との連携『薬剤師の視点から』(9/5)

 地域包括ケアコース 医療との連携
      『薬剤師の視点から』

日時:平成2595日(木)
場所:光が丘区民センター5F会議室
対象:ケアマネージャー他、医療職でない福祉関係従事者
参加人数:22
講師:新井副会長 (SGDにはタスクとして理事・委員が参加)
担当委員:上原主担当理事 會田副担当理事 筒井委員 山村委員 若井委員 河野委員 


次第:
13:3015:40  講演
        「薬の基礎知識」
        「高齢者の体の状態に合わせた薬との付き合い方
        「薬剤師の地域連携」

15:4016:10  SGDテーマ 『薬剤師と連携するときに障害になるもの』
16:1016:30  意見発表・アンケート


介護保険委員会は、練馬区社会福祉事業団の練馬介護人材育成・研修センターより、SGDを含む3時間にわたる研修会の依頼を受けました。
 講師は新井副会長です。

新井副会長 講演風景




参加者の方たちは、この後のSGDに備え、5人×2グループ、6人×2グループに分かれて着席されていました。

実際の症例を取り上げた話になると、特に熱心に耳を傾け、メモをとる姿が見られました。

医療職でない福祉関係従事者の方々を対象…とのことでしたので、いずれも、基本的なお薬の話としつつも、実際にすぐ翌日から実践出来そうな、簡単なヒントやコツも含んだ分かりやすいお話でした。

また、ケアマネージャーとの連携における情報共有の重要性や、利用者の生活全体の問題を捉えて実施する訪問薬剤管理指導業務の意義などに関してもお話しました。
   

SGDについて説明中!


 

SGDでは、介護保険委員会の担当理事と委員がそれぞれ各グループに加わり、司会を務めました。時間は限られていたのですが、薬剤師との連携で困ったことや、連携して良かったこと、また、これから連携しようとするときに躊躇するような要因などについて率直なご意見をいただきました。さらに、在宅業務を実施している薬局のリストに載せてほしい項目についてうかがったり、講演内容に対する質問にもお答えしました。

SGD後、司会を務めた委員より、各グループで出た意見を発表してもらい、全員で共有しました。
あるケアマネージャーの方は、薬剤師が在宅訪問後に送ってくる報告書に、薬以外の生活全般に関するコメントが沢山書いてあり、ケアプランの作成にとても役立っているとのことでした。 

これは、私たちが、決して薬のことだけでなく、患者さんの生活全体に配慮しながら業務にあたっていることを評価していただけたようで、とても感激しました。
 
このように薬剤師側から、福祉関係の職種の方にお話出来ることで、無用な誤解は解消され、相互理解が深まる、とてもいい機会となりました。

いただいたご意見は、これから地域で薬剤師の職能を生かして活躍する私たちの良い課題になることでしょう。
また、これまで知らなくて連携にうまく繋がらなかったような場合もあったかもしれませんが、こういう機会を重ねることで、これからは地域医療において薬剤師をうまく活用していただけることでしょう。